日本伝統文化振興財団創立二十五周年を祝う会

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前ページ:「第二十二回日本伝統文化振興財団賞・第七回中島勝祐創作賞 贈呈式」

 

平成30年は当財団が設立されて二十五年目にあたります。それを記念して「日本伝統文化振興財団創立二十五周年を祝う会」が、贈呈式と同日、7月19日の午後6時30分から、八芳園内で会場を移して催されました。贈呈式に引き続いて出席された方も多く、発起人の呼びかけに、約200名の方々がお集まりくださいました。

「祝う会」は、今年の日本伝統文化振興財団賞の受賞者、新内多賀太夫さんの新内流しで幕を開けました。上調子の鶴賀喜代寿郎さんとともに三味線を弾きながらゆっくりと登場し、大きな拍手で迎えられました。



それぞれに当財団の果たしてきた役割や今後への期待など、温かいお言葉が寄せられました。
続いて藤本理事長が感謝の意とともに、「今こそ、日本の伝統文化に携わる全ての方々が、ジャンルや流派を超え、お互いに手を結び、協力の輪を広げ、日本の伝統芸能、伝統文化の未来への継承に共に力を合わせる時なのです」と述べました。

財団基金元からは、株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、斉藤正明社長のご挨拶が、カンパニーエグゼクティブ経営企画部長の平原雅彦さんによって代読されました。

会に出席した歴代の日本伝統文化振興財団賞(7名)、中島勝祐創作賞の受賞者(5組)が壇上で紹介され、今年の受賞者に花束が贈呈されました。

歴代の日本伝統文化振興財団賞(7名)、中島勝祐創作賞の受賞者(5組)

財団賞の新内多賀太夫さんには昨年の受賞者の菊央雄司さんから、中島賞の鶴澤津賀寿さんには第3回受賞者の萩岡松韻さんから贈られました。

中島賞の鶴澤津賀寿さんには第3回受賞者の萩岡松韻さんから花束の贈呈

乾杯の発声は、世話人代表の日本民踊・新舞踊協会理事長、田畑秀朗さん。同じく世話人を努めた、邦楽ジャーナル代表取締役、田中隆文さん、日本アコースティックレコーズ代表取締役、今泉徳人さんも壇上で乾杯しました。

その後、食事と歓談となり、この日のために遠方から駆けつけてくださった方々も含め、旧交を温めあったり、新たな親交を結ぶ姿が会場のあちらこちらで見受けられました。

中締めは、ビクター専属歌手で、昨年日本民謡協会から名人位を受章された鈴木正夫が努めました。ビクター歌手会の藤みち子さん、加賀山昭さん、志摩幸子さん、小川竜翔さん、相原ひろ子さん、菊池杜支朗さん、安藤栄子さんも一緒に舞台に上がり、にぎやかに締められました。


皆さまには、本日の会を機に作成した、当財団の二十五年の歩みをまとめた小冊子「日本伝統文化振興財団二十五年のあゆみ」をお持ち帰りいただきました。

本当に多くの方々に支えられて、二十五周年を迎えられたということを改めて実感した一日でした。今後ともご交誼ご支援のほどよろしくお願いいたします。


(記事公開日:2018年09月20日)