皆さんが作る「恋のうた」結果発表!

百人一首の世界 〜いにしえの恋のうた〜(後編)

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2014年1月24日開催(メルパルクホール東京)

 加賀美幸子さんと新・純邦楽ユニットWASABIが共演し、日本伝統文化振興財団の創立20周年を記念したコンサート「百人一首の世界〜いにしえの恋のうた〜」が、メルパルクホール東京で開催されました。小倉百人一首の朗読、和楽器の音色とスクリーン映像によるステージはいわゆる邦楽のコンサートではなかなか観ることのない素晴らしさ。また「恋のうた」プロジェクトで募集した「恋にまつわる短歌」の優秀歌の発表も行なわれました。

前編より続く

“ 皆さんが作る「恋のうた」” 結果発表

百人一首 百うたがたり
百人一首 百うたがたり(天野慶・著)[Amazon

 今回の公演に先立ち「恋のうた」プロジェクトの一つとして、一般の皆さんにオリジナルの短歌を作っていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました。

公演当日、ご来場の皆様にお書きいただいた「一筆箋の部」、また2013年12月から募集していた「ハガキ・インターネットの部」の各部門について優秀作品を選考し、本公演で加賀美幸子さんに朗読していただきました。

最優秀歌、優秀歌、佳作に選ばれた作品を、『百人一首 百うたがたり』(幻冬舎エデュケーション)などの著書で知られる歌人、天野慶さんによる選評とあわせてご覧ください。

一筆箋の部

〈最優秀歌〉
〈最優秀歌〉猫が居た山茶花咲いたとケイタイに あなたの苦笑をほしがる私(ヤマネ)
〈最優秀歌〉猫が居た山茶花咲いたとケイタイに あなたの苦笑をほしがる私(ヤマネ)


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【選評】「恋」をしたことのある人なら、誰でも共感してしまう一首です。少しでも気にかけてほしい、小さなことでも共有したい。小町や業平が庭に咲く花や雨の音などささやかなことを歌にして恋人に贈っていたのも、いま私たちが好きな人にメールを送るのも、まったく同じことなんだ、と改めて気づかされました。

〈優秀歌〉
〈優秀歌〉竹の音と糸の調べを重ねつつ 我が心音の鼓動聞こゆる(タワーがふたつ)
〈優秀歌〉竹の音と糸の調べを重ねつつ 我が心音の鼓動聞こゆる(タワーがふたつ)


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【選評】「百人一首の世界〜いにしえの恋のうた」のイベントにぴったりの一首です。まさに会場の皆さんのこころの音と、WASABIのみなさんの音が一体となった空間でしたね!

〈佳作〉
〈佳作〉こいのうたとりのなきごえうつくしい うたってみたいきれいなねいろ(せきねふうま)
〈佳作〉こいのうたとりのなきごえうつくしい うたってみたいきれいなねいろ(せきねふうま)


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【選評】「小鳥の歌」と「恋」が同じようにきらきらと輝いて感じられる。まだ遠いあこがれの「恋」へのまっすぐな思いが込められています。

続いて、ハガキ、インターネットの部の優秀作品をご紹介します。

(記事公開日:2014年02月28日)