虚無僧 原宿表参道を行く

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2008年12月20日(土)、21日(日)開催

「虚無僧 原宿表参道を行く」と題したイベントが、東京都内で新潟県産の食品販売、イベント、情報を発信している「表参道・新潟館ネスパス」を中心に、2008年12月20日(土)・21日(日)の2日間に渡って開催されました。

(主催:(財)にいがた産業創造機構表参道・新潟館ネスパス (財)日本伝統文化振興財団   協力:オフィス・サウンド・ポット)

この催しでは、越後明暗流尺八保存会「竹峯会」の皆様による虚無僧姿での行脚と、虚無僧尺八の第一人者・中村明一さん出演の「虚無僧尺八ミニライブ」をお楽しみいただきました。

文責:じゃぽ音っと編集部

01このイベントの為に、はるばる新潟県からいらした越後明暗流尺八保存会「竹峯会」の皆様です。新潟館ネスパスメイン入口にて「大和調べ」を演奏して、いよいよ行脚スタートです。
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02真冬にもかかわらず春のような暖かい日差しの中、ファッショナブルな表参道のけやき通りを当時の姿さながらに行脚する虚無僧たち。「現代と隔絶した虚無僧の謎めいた姿」VS「現代を代表する原宿表参道の街並み」、そのアンバランスな対比の妙。
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03けやき通りを5名の虚無僧が尺八を手に進みます。早足に行き交う人の中で、ゆっくりゆっくり一列で行く虚無僧の姿は、何とも謎めいて見えました。
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04若者が集まる原宿では、虚無僧の姿を見て驚く人が多数。初めて目にする虚無僧は、どんな風に映ったでしょうか。
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05新潟館ネスパスの後藤館長と無事行脚を終えた竹峯会のみなさん。
(前列左から後藤館長、細川忠利さん、後列左から松沢峯堂さん、入山峯斉さん、笹川峯仙さん、増井峯庸さん、前山百峯さん)
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06イベント2日目、新潟館ネスパス3Fで行なわれた「虚無僧尺八ミニライブ」は、100名近いお客様を迎え、中村明一さんによる「打波」の演奏からスタート。「鶴の巣籠」では親子の鶴の鳴き声や羽ばたきの様子を表す奏法のお話なども加え、迫力ある演奏をご披露下さいました。
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07中村明一さんと竹峯会会長の笹川峯仙さんによる「越後の虚無僧尺八を語る」と題した対談コーナー。越後明暗寺の歴史、越後明暗寺が尺八音楽の歴史上果たした大きな役割、伝承されるテクニックの披露など、「虚無僧尺八ミニライブ」でしか見られない貴重な対談でした。
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08対談コーナーの後、竹峯会の皆様が「呼び竹 受け竹」を演奏しながら入場。会場は不思議な雰囲気に包まれました。
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09引き続き、竹峯会の皆様によって、越後明暗寺に伝わり伝承されてきた秘曲と言われる「下田三谷」「下田鈴慕」の2曲が演奏されました。
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102日間のイベントを終えた竹峯会の皆様と中村明一さん。
(左から、前山百峯さん、入山峯斉さん、笹川峯仙さん、中村明一さん、増井峯庸さん、松沢峯堂さん)
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(記事公開日:2008年12月20日)